電話回線(ADSL)でネットを使用していると、まれに繋がらない状況が発生します。
自宅のネットであればゆっくり対処できるのですが、事務所で繋がらないのを放置はできません。だからと言って、そもそもなぜネットが繋がらないのか原因が分からないと対処できないでしょう。
そこで、今回は電話回線でネットが繋がらない原因とその対処法についてご紹介します。よくある原因から順番に登場しますので、ネットが繋がらないときは上から1つずつチェックしてみてください。
1.電話回線のネットが繋がらない原因と対処法
電話回線に限らず、ネットが繋がらないというのは現代において何かと不便な状況です。とくに仕事だとしたら損失にもつながるでしょう。では、ネットが繋がらない原因と対処法を見ていきましょう。
モデムが不具合を起こしている
電話回線だけでなく、ネットを使用するには「モデム」と呼ばれる通信機器が必要です。基本的に24時間稼働させて大丈夫なものなのですが、長期間使用していると不具合を起こすことがあります。
モデムが不具合を起こすと通信が不安定になり、ネットが繋がらない状況になります。その為、ネットの調子が悪いときは早めにモデムを再起動させるか、それでも改善しないときは交換が必要です。
デバイスが不具合を起こしている
電話回線でネットが繋がらないからと、何もモデムやプロバイダ(通信事業者)側が原因とは限りません。情報の受け手であるパソコンやスマホなど、デバイス側の不具合が原因のこともあります。
とくにノートパソコンは耐久性が低く、数年使用していると不具合を起こしやすくなります。デバイスの調子が悪いときも一度再起動させてみて、それでも改善しないときは買い替えも検討しましょう。
Wi-Fiが不具合を起こしている
電話回線(ADSL)でもWi-Fi機器を使用することでWi-Fi(無線)で接続できます。このWi-Fi機器もまたモデムと同様に長年使用していると不具合を起こすことがあり、繋がらない原因のひとつです。
その為、Wi-Fiが原因のときは一度再起動してみて、それでも改善しないときは交換します。ちなみに、Wi-Fiは障害物に弱いのでWi-Fi機器の周りにはあまりものを置かないこともポイントです。
ノイズに干渉されている
電話回線は光回線に比べて通信速度が遅いため、出来るだけ速度を落とさないようケーブル(有線)で接続するのが一般的なのですが、このケーブルがノイズに干渉されて繋がらないことがあります。
ケーブルの側に電子レンジやテレビなど電磁波を発生させるものがあれば移動させてみましょう。ケーブルを短いものにするとノイズに干渉されづらくなるので、可能であれば交換するのもおすすめです。
通信障害が発生している
あまり考えられない原因ですが、ネット回線やプロバイダ側で通信障害が発生して繋がらない可能性もあります。ここまでで紹介した対処を試してみて改善しないときは通信障害を疑ってみましょう。
通信障害についてできることはないので、契約しているプロバイダの相談窓口に問い合わせてください。早ければ1,2日、遅いと1週間以上かかりますが残念ながら改善するまで待つしかありません。
周波数帯の数値が大きすぎる
電話回線(ADSL)では通信速度を維持するため、あえて周波数帯を大きく設定しています。しかし、周波数帯が大きくなるとノイズに影響されやすく、繋がらないなどの問題も起こりやすいです。
周波数帯が原因で繋がらないのであれば、プロバイダ側に連絡して帯域を狭めてもらうと改善することがあります。ただ、帯域を狭めると通信速度が遅くなりやすいのであくまで最終手段です。
NTT基地局までの距離が遠い
ADSLのネット回線サービスはNTTのデジタル回線を使用しており、電話回線によって基地局で繋がっています。その為、基地局との距離が遠くなるほど通信速度は遅くなりやすいのが問題です。
正直、基地局との距離が原因で遅くなったり、繋がらないのであればまず改善は見込めません。光回線が通っているのならそちらに乗り換えるか、または他のサービスを検討するのがいいです。
2.まとめ
電話回線(ADSL)でネットを使用していると、まれに繋がらないことがあります。
モデムやデバイス、Wi-Fi機器の不具合が主な原因なので、まずは紹介した順番に対処してみてください。上から4つ目までは自身で対処できますが、残りの3つはプロバイダ側に問い合わせましょう。
ちなみに、NTTの発表によるとADSLを使用した電話回線は2023年1月をめどにサービスの終了を発表しています。新規契約に至ってはすでに受付を終了しているプロバイダもあるほどです。
もし、電話回線でネットが繋がらないのだとしたら、光回線に乗り換えるのもひとつと言えます。
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